「今」の成分
人は生きていく中で多くの選択肢を前にし、常に「右に進むか」「左に進むか」「yesと言うか」「それともNOか」などのチョイスを繰り返しています。イングランドの大学の研究データによると、なんと人は一日で35,000回も選択と決断をしているとのこと。これは2秒につき1回、何らかの決断を下しているということになります。
そして、その決断の集大成が「今の自分」であり「今の状況」。自分や世界に対してどんなイメージを持ち、日々の事象にどんな意味付けや関連付けをしてきたか?の結果が「今」。
自然災害をはじめ、生まれた場所や小さな頃の環境など、確かに不可抗力的な部分も沢山あるのですが、しかし、同じ場所で同じ経験をした人がみな、同じ人生を歩んでいないことを見ても「選択」が全てを左右していくことが分かります。
私は埼玉県所沢市にある林小学校を卒業しましたが、林小学校を出た全ての人が同じ人生を歩んでいないのと同じことです。(つまり「田舎だから」「公立小学校だったから」というのは、全ての決定打にはならないということです)
そして、何にしても「全ては経験」なので、本来の意味でいうと成功/失敗、正解/不正解はないはずなのですが、しかし、この記事を読んでくださった方というのは、「潜在意識の影響を受けやすい人」という言葉に引っかかった方ではないでしょうか。(この言葉、引っかからない人にはまるで引っかかりません)
故に、その認識で話を進めます。
「自分は他人より潜在意識の影響を受けやすい」
私の人生には、「何事も魔法のように上手くいく時期」と「何事も魔法のように上手くいかない時期」があります。
その差は何かというか、考え方、向き合い方、モチベーション、テンション、エネルギー、目指す先、心持ち、行動量、チャンスやヒントに気付けるか…の違いなのですが、しかし、その大前提にあるのが「潜在意識の健康状態」だと思っています。
目に見えない、数値化もできない「潜在意識」ではありますが、物事がうまくいかない時期と言うのは
・自分と他人を比べて、自他を批判している
・出来たことを自分で認められない
・振り返りの時間を持たない
・自分の価値や評価を他者に委ねてしまう
・ある一つの価値観に固執してしまう
・正論を振りかざしすぎている
・自分が正しく、自分はあらゆることを知っていると誤認している
・自他に対して、労りや癒し、感謝の気持ちや言葉が少ない
・丁寧な言葉選びをせず、語彙が減っている
・分かってはいても、感情を抑えられない
・ネットニュースのコメント欄などを読み、快くない言葉に触れている
・とにかく忙しく、心身ともに擦り切れるような毎日…
など、つまりは「余裕がない」「余白がない」「余力がない」ために、超近視的にしか物事を見れず、人生(時間)が有限であることを忘れ、目の前で起こる一つ一つに感情を揺さぶられてしまうのです。
しかし、いくつかの学問や統計学、アドバイスや指摘、体験や体感を通して「自分は他人より潜在意識の影響を受けやすい」ということを理解してから、少しずつ状況が変わっていきました。
身の回りを包む「気」の存在
私自身、気やエネルギーの存在について語るのが得意ではありませんが、しかし、この世界の多くに気やエネルギーが存在しています。
「潜在意識の影響を受けやすい」と感じる人は、人でも事象でもなく、自分と自分の周りを取り巻く気やエネルギーの質、ニュアンス、心地よさを優先して過ごされてください。
何らかと心理的/物理的距離を取るのもおススメですし、自分の感情や気分を悪くする発信や情報から遠ざかるのも重要です。断捨離、整理整頓、生花を飾る、好きなメーカーのボディオイルを使う、好きな人の発信しか見ない、好きな音楽を聴く… など、それは何でもOK。
世界には様々な悲劇や問題があり、TVやネットの中には様々なゴシップやバッシングが吹き荒れていますが、それらの全てに触れ、全ての責任を追う必要はないのです。
何はともあれ、「潜在意識の影響を受けやすい」と感じる人は、まずは「自分と自分の周りを取り巻く気やエネルギーの質、ニュアンス、心地よさを優先する」ことが第一です。「潜在意識の影響を受けやすい」というのは、諸刃の剣。魔法のように、人生を豊かにもし、破壊もします。
まずは自分が穏やかで心地よくいられることを選ぶうちに、自然と全ての状態も好転していきます。