その反応が、あなたという人間を物語る
「受け取り上手になりたい」という声はよく耳にします。
私自身は受け取り上手気質ではないかと思うのですが、しかし、もっと受け取り上手になっていいし、「受け取り上手」という概念や言葉がなくなるほど際限なく受け取っていいと思っています。
しかし、ここで重要なのは、言葉ではなんて言おうと「その時の反応があなた(私)という人間を物語る」ということ。
まずは自分に馴染ませる
受け取ると言っても、物質的なもの、時間的なもの、善意や好意といった気遣いの部分でのお話…と様々ですが、まずは自分自身の受け取り度量を穏やかに安定させ、解放する必要があります。
なぜなら、器がなければ入りようがないからです。
具体的には
「コーヒー奢ってあげるよ」
「今日のランチは私が出すね」
「思いでしょ?運んであげるよ」
「肩揉んであげるね」
「これ、おまけであげるね」
など、日常にありそうな会話やシーンを想像し、実際に誰かにそう言われていると思って口に出してみましょう。そして、それを受け取る際の自分を想像してお礼を言ってみます。今の日常にはありえない!と思っても、その枠組みを捨て、実際に発音してみます。
自分で言った際に、胸の内がザワッとしたり、罪悪感を感じたり、ラッキーを思ったり…はそれぞれですが、それが正に「あなた(私)という人間を物語る」。
しかし、「受け取り上手になりたい」のであれば、そういったシーンや言葉も「想定の範囲内」にしておくこと。「受け取り上手になりたい」ということは、こういったシーンや言葉にも多々直面していくということ。故に、自分の耳に脳に馴染ませ、受け取る器を持つのです。
そして、「コーヒーとかご飯は奢ってもらわなくていい」「物がいい」など、やってくるものを選ぶ気持ちも、まずは一旦捨てましょう。
大切なのは、有難く受け取ること。好意を受け取ること。お気持ちを受け取ることから。
そして、スケールアップ
そして、現実味の有無はさておき、あらゆるシーンで”より”スケールアップをしていきます。
「この服、あなたの方が似合うからよかったら持っていって(自分好みの最高の一着)」
「いつもお世話になっているから、今日はご馳走させてください(星付きの高級店)
「今日はぜひVIP席におかけください」
「特別にバックヤードもご案内させてください」
「何時でも送迎するよ」
「全部手配しておくよ」
「楽屋挨拶来ていいって。行こうか!」
「この時計、億だって。よかったらつけて帰る?」
「このブラックダイヤモンドはあなたのためのものだと思う。ぜひ受け取ってください」
「油田をプレゼントしてあげよう」
などなど。
内容はお任せですが、こちらも実際に自分に言われているように想像しながら口に出し、感謝の言葉と反応を伝えます。
実際には「想定外のシーン、内容、相手、タイミング」という不意打ちパターンも”あるある”ですが、それでも先に慣れておく。嬉しい不意打ちを食らう自分に慣れておく。
心の中にその器を持つ
1万円のランチを受け取りたいのなら、まずは心の中でそれに慣れること。100万円のプレゼントを受け取りたいなら、まずは心の中にその器を持つこと。
「いやいや、私なんて」「そんなもの貰っては悪いです」「そんなタダでなんててダメです」などという概念を蹴散らしましょう。
何故なら、そういった際の反応こそが潜在意識のイメージであり、「私を物語る」から。ぜひ楽しん塗り替えましょう。
感謝と循環
しかし、単なる「クレクレ」では、運にも人にも早々に見切られてしまいます。
ここで目指しているのは「クレクレ」ではなく、「受取り上手」。
もちろん相手は見ますが(怪しい、違和感を感じる、本能的にNOを言っている相手は断ってよい)、善意や好意によるものであれば、有り難く気持ちよく、笑顔で感謝と共に頂戴しまほう。そちらの方が「得」も「徳」も大きい。
そして、感謝は忘れずに。受け取ることで良い気分になったのなら、それを周囲の人に回すこと。自分のところで堰き止めてしまうことのないようご注意を。