川へ流した金魚は三代でフナになる
安野モヨコさんの『さくらん』に、「川へ流した金魚は三代でフナになる」という台詞があります。が、私自身においては(今が金魚であるとした場合)、「半年でフナになる」と思っています。
上の句の部分には「興味をなくせば」「内に籠りすぎれば」「手をかけなければ」「希望を持たなければ」「余裕をなくせば」「高を括れば」など無限に出てくるのですが、とにかくリミットは半年。
これは自身のことを振り返っても、クライアントさんを見ていても同様なのですが、良くも悪くも”半年”もあれば新しい環境やルーチンがや意識が反映され、オーラも表情も言動も、まるっと生まれ変われてしまうのです。
自分が楽に継続できるためのシステム作り
とはいえ、毎日の生活では自分のことやお仕事だけしていればいいのではなく、いくつもの役割があり、自由の中にも義務がある。
そうなると「自分が楽に継続できるためのシステム作り」が要になるのですが、私は『意図的、意識的に行うこと』と『ルーチンで行うこと』の二つに分けて考え、負担の追加を避けています。
美容的な側面でいうと、
【意図的、意識的に行うこと(なんとなく~ではなく、自分の意志で意図的に決定していくこと)】
2シーズンのテーマカラー決め、なりたいビジュアル/雰囲気を明確にする、その上で足すこと/引くことを明確にする、予算、各種の取捨選択、バッグ/小物/アクセサリーの点検や修理、美しい女性に会う、美しいと思う女性の写真を見る
などなど。
対してルーチンで行うことには、
【ルーチン(面倒に思ったり、言い訳を考え出す前にオートマチックに行うこと)】
ヘアサロンやネイルサロン予約、サロンに行くことで自動的に最先端情報やセンスを仕入れる、飲みやすい/使いやすい場所にサプリや日焼け止めやハンドクリームを置き、デイリーケアへのハードルを下げる
などなど。
あくまで私なりの区別ではなるのですが、「自分が楽に継続できるためのシステム」や「置き場所」を作ると、追い風に立ち向かうような辛さは大幅に減少します。
生き物は環境に応じる
冒頭の金魚の話に戻りますが、ある時のNHKのこども番組でも「金魚を雑に扱うとフナになるの?」という会がありました。
その会の講師は「自然に戻すと自然の川の水の色に馴染んだ状態になって、フナに近い状態になるかもしれない」「環境に応じて先祖返りする例はある」というお話をされていました。
これは恐らく人間も一緒であり、美意識や自己認識、柔軟性や行動力分野においても顕著に発揮すると思います。外見的な部分においても、上手に年を重ねていきたいとは思いますが、悪戯に老け込むのは嫌なので、自分をどういった場におき、どういった環境に置き、どう扱うべきか?には注意を払うようにしています。