「祈りの聲」The voice of Mantra
10月16日(日)の大聖院での「能楽の会」の際、客殿で開催されていたのは現代アーティスト 浜崎壽賀子さんの個展”「祈りの聲」The voice of Mantra”。
私は金春流能楽師 政木哲司さんさんの撮影でしたが、かのボスが「この絵の前で舞いたい」というインスピレーションを得たことから、般若心経が書かれた月の満ち欠けの屏風の前で「融」を、太陽の絵の前で「是界」を謡い、舞われ、私は撮影の機会をいただきました。
一つとして同じ輝きがないように見える箔は、広島への原爆投下後、広島復興のために作られた古い箔。
また、原爆投下によって仕事を失った彫り師さんが生きるために彫った額と、そこに組み合わされたアマポーラ…
平和への祈りが込められた作品たちとお能の世界とが混ざり合い、特別な空間を生み出していました。
この特別な空気、空間をもっと味わいたいと思うばかりです。
浜崎壽賀子さんはドバイやパリのルーブル、上野の森美術館等でも個展や展示を行われている方。
お近くで開催がありましたら、ぜひ足をお運びくださいませ。