2年ぶり
昨日6月20日(日)は、『氷川の杜文化館』で行われた笛方森田流 栗林祐輔さんと、シテ方金春流 政木哲司さんの能楽ワークショップ『能楽の音』に、素敵な女性たちとお伺いさせていただきました。
※開催前のお散歩の模様はこちらから
『能楽の音(ね)』に初めてお伺いしたのは2年前。100名以上のご参加者さまがおりましたが、昨年はコロナにより中止。今年は感染予防対策として人数を制限しての開催でしたが、こういった場を作ってくだったことにただただ感謝するばかりです。
登壇されたお二方もマスク着用。政木先生や地謡さん方は、舞台上でも地謡の際に着用されている覆面(マスク)をされていましたが、こういったお姿もまた貴重ですね。
武蔵国・埼玉
今回は、能に出てくる「武蔵国・埼玉」を体験するというテーマがありましたが、埼玉県所沢市出身として大変興味深い思いでおりました。
前半は、栗林さんが大きなスクリーンを使って、動画や地図を見ながら”埼玉の能”についての解説を。
取材時の動画は大変微笑ましく、会場からも笑いが。
普段、何気なく通り過ぎていたり、景色の中に埋もれているような場所や石碑にも深い歴史や数々の思いがあるのかも…と思うと、生まれ育った街、住んでいる街にも興味が沸きます。(そういえば、実家の近くに小手指ヶ原古戦場があったことを思い出しました!)
『 忠度』『敦盛』
休憩をはさんだ後には、政木さんによる『 忠度』の解説と実演を。
私はお能に詳しいわけでもなく、全くの素人ですが、これだけの人数で、しかもまじかで一流が演じてくださる贅沢さは、何にも代えがたいと思っております。私は「謡い」が好きなので、地謡の方々の声の響きも心地よく。
また別の機会にも、皆様とご一緒できますように
こういった状況下ということもあり、芸術文化や演劇の「不急」は百万歩譲ったとしても、決して「不要」ではないと思っています。
そして、お能は「ぶっつけ本番では難解」だと思いつつも、あらすじや前後関係を知ることで、想像力が膨らみ、より物語が浮き上がり、悲喜こもごもに触れられるようになることも体感中です。正直、いくつかの舞台で忘れがたいシーンがあるのですが、あの時の衝撃というのは、生涯忘れられないのではと思うほど。
そして、演者さんに「知っている」「見たことがある」人が増えれば増えるほど、楽しくなるとも(笑)
来年、また別の機会にも、皆様とご一緒できますように。
※こちらの会では撮影もさせていただきました。ありがとうございました!