権力と感性、最高の技術と精神性を詰め込んだかのような大胆かつ繊細な空間
先日、車に乗って家族で奈良に行って参りました。
初めての奈良、初めての奈良公園、初めての奈良の薬膳料理、初めての東大寺、初めての大仏さん…
なぜにこんなにも奈良に対して「初」があるかというと、登校拒否などをしていた時期と授業で奈良について学んだ時期(修学旅行)とが見事に重なっていた?説が有力なのですが、初めての東大寺は権力と感性、最高の技術と精神性を詰め込んだかのような大胆かつ繊細な空間でした。
丈六
「大仏はなんでこんなに大きいんだろうか」と東大寺のホームページを見ると、
・シルクロードの東西交易路に沿った中央アジアなどで、交易の経済的な繁栄によって富を得た王侯貴族らが巨大仏像を造る願主となり、弥勒信仰とあいまって多くの巨大仏が造られた
・「十」という数字が宇宙に拡大出来る特別の数字であることから、仏像の基本寸法である丈六(じょうろく)を十倍したものと考えられる・仏教が発祥したインド内において巨大な仏像(10m以上)が造られた例は殆どない
・仏教が発祥したインド内において巨大な仏像(10m以上)が造られた例は殆どない
なのですね。
廻廊内、大仏殿内での撮影は自由という懐の大きさにも感銘。
目の前にある答えから学び、1000年先を見据える
また、法隆寺、東大寺、薬師寺、興福寺など100カ寺以上の国宝建造物の修復に従事された宮大工の瀧川 昭雄氏がインタビューで「目の前にある答えから学び、1000年先を見据える」というお話をされていたのですが、文化や歴史や神髄を連綿と伝え続けてくださるおかげで、多子相伝的な恩恵の一端を私までもが受けております。