プロのお仕事
8月初旬のことですが、さるホテルに3日ほど滞在しました。
滞在中のお掃除は、「毎日、日中、家族が不在の時間」。時期も時期ということで、外出といっても敷地内でランチをしたり、海を歩いたり…がメインでしたが、その間に完璧な清掃をしてくださるのは、正にプロ。
心地よく過ごさせていただきました。
完璧。その上で思うこと
が、最初の2日間のお清掃をしてくださった方と、3日目にお清掃してくださった方が「別の方(別の美学を持つ方)」であることは、私にも即座に分かりました。
具体的に書くと、
【最初の2日間のお清掃をしてくださった方】
宿泊者(私)が何故それをそこに置いたのか?を理解し、そのスタイルを極限まで尊重してくれる。
創造力が豊か。それぞれのスペースにそれぞれの物があり、その上で完璧なお掃除と補充をしてくれる。
お掃除後には感謝の念や、(この時期なのでもちろんしませんが)お顔を見てお礼を言いたい…という念でいっぱいに。
のに対し、
【3日目にお清掃してくださった方】
完全リセット。全てがホテル既定の定位置。お仕事としては完璧だけれども、ここ2日間のお掃除に感動していたこともあり、何かしら重苦しい残穢やドライな空気を感じる。
だったのです。
もちろん、お掃除は完璧であり、不備も不足もない完璧な状態。ご自身のお仕事をされていて、どちらもプロ。
けれど、更に連泊をするのであれば、追加料金を払ってでも前者の担当者さん(そういった美学を持つ方)にお願いしたいというのが本音。
(3日のみだったので担当者のリクエストは出しませんでしたが、更に連泊するのであれば、リクエストさせていただく案件でした。注:クレームではありません)
二人の清掃のスキルは同じだったとしても、前者の発する私たちを慮る心のようなものは、例えようもないほど嬉しい気持ちにさせてくれました。
サービス提供にも通じること
では、どちらがよりプロか?というと、それはもう好みだとしか言えません。
どちらにも落ち度などなく、むしろスキルやホスピタリティが一定以上であるのであれば、そこから先は『自分と合うかどうか』。
これは受け取る私のコンディション次第で、好意も思いやりも見落としてしまうかもしれませんが、『自分が何が好きか?』を知ることは、自分にとっての居心地の良い世界を作る上で重要です。
また、サービスを展開する際にも同様で、『お客様になる』ことで感じることは本当に沢山あります。
私は7月末にとあるオンラインサロンに加入し、その後1ヵ月で更新をやめるに至ったのですが、やはりそこにはそれなりの理由があり。ある勉強会に足を運んだところ、内容にも対応にも学ぶところを多く感じ、清水の舞台から飛び降りるような投資をしてみたり。
万人に好かれることは難しいにしても、一つ一つ自分のスタイルを築き、磨き、向上させていくことは可能です。