トンボ展で受賞できるのは、トンボの絵

トンボ展で受賞できるのは、トンボの絵

最近、娘は『トンボ絵画コンクール』に出典する絵をせっせと描いています。
それにあたって、提出日や提出方法、指定の紙を購入したり…と準備もしていたのですが、8歳の娘とは

「入賞したいと思ったら、何を描くべきか?」

ということも話しました。

目的が「自己表現」であれば何をどう描いてもいいのですが、入賞を目指すならば「トンボ展であればトンボを」「ウサギ展であればウサギを」描く必要があるわけです。特に指定がない場合、画法や画材は自由となりますが、けれど受賞を目指すのであれば上記を理解する必要があります。

これは、国語のテストの「この文章(詩)の作者はどんな心境であったか?」のような問いに対して、「今更、確認のしようのない作者の思い」ではなく、「出題者の意図する答え」を想像して書かないと〇にならないのと同じこと。

好きなこと、やりたいことをして食べていくには?

現時点、娘は本当にアーチスト方面に進みたいようですが、それで食べていくのなら

① マネタイズする能力を獲得するか
② その部分を担ってくれるエージェントを得るか
③ 絶対的なパトロン(支持者/支持者達)を得るか

などが必要だと思っています(ゆくゆくは)。

しかし、②③だけだとそれを失った場合に活動停止に繋がりかねないので、正しくは「①が出来る上で、②③を持つ」方が盤石。もちろん、クラウドファンディングやその時に有効な手段を片っ端から使えばいいと思います。

私自身、芸術も文化もアートも好きですが、「芸術や文化、アート=資本主義の外にいる」とは思わず、むしろ「それで生きていく」のであればこのあたりのビジネス感覚は必須だと考えるタイプです。ブロックがどうのと言っている場合でもありません。

創作/提供し続けるためには元手が必要

「なんとなく好きなことをしていたら、なんとなく世界が評価してくれて、お金や地位に繋がる」というのは、幼子の戯言のようでもあります。実際、そういった流れで事を成す方もいますが、そのパーセンテージは棚ぼたよりも少なさそう。

また、一見すると”無”から生まれているようなものでも、それを具現化したり、物質化したり、そのために勉強したり、研究したり、人を募ったり、思い通りのものを創作/提供し続けようと思ったら、絶対に元手が必要です。

プロは究極にシビア。それ故にプロ。

…ということを、8歳の娘のちっちゃな背中&細腕を見ながら考えていました。

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Profile


長谷川 裕美(はせがわ ひろみ)

株式会社16petales(セーズペタル)代表取締役 メンタルコーチ/フォトグラフ

2014年にメンタルコーチとして起業(個人事業主)。SNS発信とご紹介のみで、コーチングセッションのキャンセル待ちが100名を超える。これまでの登壇/開催/招致セミナー・イベントへの参加者は延べ4000名以上。

2019年1月に「株式会社16petales(セーズペタル)」を立ち上げ。

2022年7月より、認定NPO法人 スローレーベルが主催する”SLOW CIRCUS ACADEMY”にて「対話の時間(グループコーチング)」を担当。

現在は、グループコーチングや写真撮影を通して、クライアントの持つ世界や思いを外在化し、より豊かで自由な人生へのサポートを行う。


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